読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

海の見える街

フランス・フランス語好きの社会人受験生による備忘録。2017年春ニース語学留学・プロヴァンス地方一人旅の記録、短期留学後の日常、長期留学に向けてのあれこれ。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」(梨木香歩「西の魔女が死んだ」)

ラジオのおともに「France Actualités」

FMラジオでフランス語や国内ニュースを聞いても、結局私の語学力では答え合わせ(?)ができないので、文字媒体も読みたいなあ…と、ニュースのアプリも入れてみた。

 

「France Actualités」


France Actualités - Google Play の Android アプリ

 

yahoo!だとかル・モンドだとかフィガロだとか、とりあえずフランス国内のメディアのニュースがまとめ読みできるらしい。

 

ラジオで単語だけ聞こえたけれど意味がわからなかった話題の答え合わせ(?)をした結果、

・なぜか「モンペリエモンペリエ!」と私の好きな街の名が連呼されていた理由→地元のハンドボールチームが選手権でなんかイイ感じに勝ったらしい。

モンテカルロコンペティションの謎→テニスの大会の準決勝。ナダルモナコ。「〜キロ! 〜キロ!」と聞こえていたのは距離でなく球速かも。

 テニスも大盛り上がりだけれどアナウンサーとオーディエンスが大声で騒いでいるときは大概サッカーの実況。

 

えっ…答え合わせ雑すぎじゃん…。

いずれにしても単語力をもっとつけねば〜。

地道に地道に。

フランス本国のFMラジオを聞いてみる

今後の私のフランス語学習の方針としてJeannetteと約束したこと。「テレビでもいい、映画でもいい、歌でもいい、ラジオでもいい。とにかくフランス語をたくさんたくさんたくさん、聞いて聞いて聞いて。話して話して話して」!

帰国以来、体調を崩したり新しい仕事を始めたり落ち着かない日々を送ってきたけれど、この週末になってようやくほっとひと息つく時間ができた。単語帳の付属CD以外の音声も積極的に耳に入れようということで、本国の”生”の情報といろいろな人の話し声を耳にできる「ラジオ」を聞いてみることにした。

 

外国のラジオってどうやって聞けばいいんだろう…と思ったけれど、別に難しいことはなかった。

GooglePlayStoreで「フランス ラジオ」で検索。現地のFMラジオをまとめて聞けるアプリがいくつか出てくるので、適当なものをインストール。これだけで、自分のスマホでフランスのラジオがリアルタイムで聞けるようになった。簡単!

これで家事をしているときも、寝る前起きる前にごろごろしているときも、生のフランス語で生の現地情報を聞いたり、ヒットソングを耳にしたりできる。もちろんAUXケーブルとスマホをつなげば車の運転中も。便利!ここでも文明の利器にMerci beaucoup...。

 

ちなみに私が選んだのはこちらのアプリ「Radios France FM」

 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.allaboutradio.radiofrance

インストールにあたってアクセス権限は特に要求されない。バッテリーの消費も少ない。でも番組のジャンル(ニュース、カルチャー、音楽、地方情報、学生向けetc...)がわかりづらいので、別途「フランス ラジオ番組」などで検索して番組名とジャンルを対照させつつ、とりあえずニュース系の「France Info」「Europe 1」「France Inter」などをタップしてお気に入り登録。

 

相変わらず聞き取れないのだけれども、だいたいどの番組でも扱われているのは、先日パリで起きたISのテロ事件のあれこれ。それに先んじてマルセイユイスラム過激派が逮捕されていた件。そしてメインはやはり、明日23日に控えた大統領選に関するあれこれ。大統領選に関係して、特にアメリカとの外交に関するあれこれ(アメリカ人ジャーナリスト?の女性がゲスト出演していたけれど、彼女のフランス語はとてもきれいだった)。アフガニスタン、とりわけタリバンの動向に関するあれこれ。モンテカルロで開催される何かのコンペティションのこと(モンテカルロラリーなのかF1モナコGPなのか?わからないけれど距離の話をよくしている…)、お料理についてのコーナー、小説の朗読やラジオドラマのコーナー。コーナーの切れ目には音楽を1曲か2曲。

番組の構成は日本のラジオ番組とほぼ同じ。

 

もちろん今後も教材についているCDを使いながら勉強していくつもりだけれど、これは本当に「今、フランスで何が起きているか」を生のフランス語で取り入れるには最高の、しかもお金のかからない教材だ…。ラジオだと必然的に、時間や距離や量、いろいろな数字および序数を聞き取る機会が増えるので、数の聞き取りがまだまだ苦手な私にはよい練習になりそう。

 

ちなみにPCでラジオを聞くときには「France radio stations streaming live on the Internet」というサイトからメディアプレイヤーを使って聞くことにした(「listenlive.eu」という名の通り、ヨーロッパ諸国のラジオ番組のストリーミングサイトなので、ホーム画面からフランス以外の国を選べばその国のラジオが聞ける模様)

http://www.listenlive.eu/france.html

 

夕方からずっとラジオを聞いていたらなんとなくJeannetteに電話したくなって、帰国以来初のWhatsApp通話。

「メッセージを送ってくれてありがとう、上手に書けてた! 風邪は治った? 日本は今何時?」というとりとめもない話。フランスのラジオを聞いてるんだよ、このチャンネルとあのチャンネルと(今日からだけど)!と言ったら"C'est bien, c'est bien!!" と褒めてくれた。優しい…。Marcも電話口に「元気?」と登場。

パリでテロがあったけどニースは大丈夫か訊いたら、「ニースは大丈夫。静かに落ち着いている」とのこと。シャンゼリゼで起きたテロでフランス全体が緊張していることを思うと複雑だけれど、JeannetteやMarcたちが無事で安心した…。

「またメッセージを送ってね! 電話してね!」と言ってくれたJeannette。勉強のモチベーションを保ち続けるためにも、週に1度くらいは電話での近況報告を続けたいなあ。

 

仕事はじめと、WhatsAppの話

タイトルはまたもや「魔女の宅急便」サウンドトラックより。

 

友人に紹介された教育関係分野のアルバイトの面接を受けたら、ありがたいことに採用された。本当にありがたい…!まずは無理せず週2~3回のペースで働きながら語学を独学し、学費や渡航費を貯めていく予定。多少は経験のある業界だし友人も同じ職場にいるので、ブランクがあるとはいえ、まるきり一人ぼっちで働き始めるよりもずっと心強い。ありがとう友人。

魔女の宅急便」で言うと、キキが「海の見える街」を住み処と定め、パン屋のオソノさんの家に下宿することが決まり、住む部屋の大掃除をし、お届け物の仕事を始めようかなあと考え始めるあたりです。「仕事はじめ」!

 

風邪は14日(金)をピークに悪化の一途をたどり、一時は声が出なくなり熱が下がらず咳がひどかったので、人と会う約束をすべてキャンセルして15日(土)に内科へ。もらった抗生物質を飲み始めたらゆるやかに回復。数日間しんどかったけどようやく、ほとんど元気な状態に。でも春の嵐やら観測史上最速の真夏日やら、身体にとっての試練は続く。

 

ようやくPCに触れる余裕ができたので短期留学中の写真(1週間で300枚少し)を整理し、ついでにこのブログやプロフィールのアイコンなども作ってみた。モンペリエの公園の天使像(?)にエクスの駅舎近くに咲いていた赤いポピー、そしてニースの青い海を重ねたもの。青い粒は特殊効果ではなく、ニースの海のきらめきなのだ。

大雑把な人間なのでサイズは大きいままです。

f:id:lavillemarine:20170420044135p:plain

 

さて、海外版LINEとも言える無料通話・メッセンジャーアプリ「WhatsApp」について。日本ではLINEが主流だけれど海外ではだいたいこのWhatsAppが使われているとのことで、渡仏前にダウンロードしていったら役に立った。ホストマザーのJeannetteがこのアプリの愛用者だったので、すぐに連絡先を交換できたのだ(後述する、一人旅中アクシデントが発生したときにもこのアプリが助けになった)。

 

寝込んでいるときにJeannetteにメッセージを送ってみたのだけれど、いまだに返事がない。忙しいのかなあ~でもちょっと寂しいなあなどとかまってちゃん思考をくすぶらせていたら、どうやら私の端末からは送信できていても相手の端末でメッセージが受信できていない状態らしい。そういえば留学中にもJeannette側でメッセージの受信が遅れていたことがあった。相変わらず片言だし語彙も増えていないけれども、週末に電話してみよう。

 

「日本に帰っても、何かあったらすぐWhatsAppしてね!週に1回は電話しましょ!何でもいいからお話しましょ!」(私の聞き取る力と話す力を伸ばすために)と言ってくれたJeannette。ほんとうにとても面倒見のいいママンで、可愛い孫たちがいるグランママン。オシャレでおちゃめな肝っ玉母ちゃんという感じ。そしてとてもとても優しいお友達。

海を越え砂漠を越え山を越えまたまた海を越えた先、飛行機を乗り継いで24時間かかる街にいる友人とも、アプリがあれば何時間でも無料通話ができる時代。文明の利器にMerci beaucoup!

春は思春期の少女のように

自律神経の回路がうまく繋がらないまま早くも帰国4日目。見事、昼夜逆転!熱、下がるどころか上がる!月経、予定より1日早く来襲!

というわけでせっかく穏やかなお散歩日和、お花見日和だというのに、家事を終えたら各種常備薬を飲み、布団に潜った。家事手伝い業の成せる技。

 

申し遅れましたが社会人受験生を自称する私、実際はそれだけでなく家事手伝い・英語塾講師(お給料はいただかずお手伝いさせていただいている)・オーバーワークで心身を壊して7年近い半引きこもりの半ニート・日本社会不適合者・女であることを楽しんでいるけれど女であることに苦しむ自縄自縛で自己嫌悪感の強いフェミニストなど、実に多彩なライフスタイルを織り交ぜて日々実家を拠点に暮しております。

 

14時にアラームが鳴るはずなのできちんと目を覚まし、某所へ電話。帰国の報告がまだの人へ連絡。頼んだぞ14時の私。

 

帰国して以来寝込み気味なので、桜や春の花々の写真をまだ撮っていない。

JeannetteやMarcたちに、日本の春について教えたい。

日本の春の天気はとても気まぐれで、少し晴れたかと思えばすぐ雨が降ること。だから毎日、着る服に困るということ。春という季節はまるで思春期の女の子のようだということ。

桜の開花が春の訪れの一つであり、人々の楽しみであり、希望であること。数百年前の和歌の数々にも詠まれたほど、この国の人間たちは桜を愛して止まないこと。桜の下でどんちゃん騒ぎをするくせに、桜をモチーフにしたラブソングは旅立ちや失恋などせつなさや哀しみを歌ったものが多いこと。

なぜなら、私の意見では、桜は堪えに堪えた涙の粒が一気にあふれ、こぼれるように、はらはらと散るから。その寸前の瞬間や散っている最中の姿こそ、胸が締め付けられるほどにうつくしいから。

桜の花びらが散る速さは赤ちゃんがハイハイする速さとだいたい同じであるらしいこと。桜の花びらの落下速度をモチーフにした新海誠監督「秒速5センチメートル」という美麗なショートフィルムがあって、仏語字幕や仏語吹き替えのものもあるから、日本のアニメーション作品やビターな恋愛映画に興味があったら観てほしいこと。

桜の開花時期に気まぐれに寒さが訪れることを「花冷え」(日本酒の温度にもこの名が付けられている)、桜の花を散らしてしまう雨を「桜流し」、桜流しによって水面に落ちた花びらを「花いかだ」と呼ぶこと。このように日本では、桜のつぼみがほころぶ前から花が散ってもなお、この繊細で控えめな色と香りの花を愛で通すこと。

et cetera, et cetera...

 

春や桜について思うことはたとえ日本語であろうと、どんなに言葉を尽くしても尽くしきれない。私のフランス語はどの程度、こんな複雑な気持ちを伝える道具になりうるのだろう。今はほんのひとつまみでいい。どうか私の感じる日本の春が、桜の花の感覚が、フランス語を話す人々へ少しでも伝わりますように。

無事帰国、そして花冷えと体調不良

日本時間4月10日17時過ぎ、ドバイ発成田行の飛行機が無事に成田空港第2ターミナルへ着陸。

迎えに来てくれていた両親と到着ロビーで無事に合流。まずはフランスでお世話になったJeannetteとMarcに、次いで今回の留学でお世話になった日本の人たちに帰国の報告。みんな安心し、喜んでくれた。

 

到着ロビーで某テレビ番組のクルーがロケをやっていた。同じ便で日本に来たらしい外国人にもインタビュー。せっかくなのでフランスのスーパーで買ったキャンディ bonbon をほんの気持ち程度に差し入れし、スタッフさんと記念撮影。毎週楽しみにしている数少ないテレビ番組なので、いい思い出になった。
f:id:lavillemarine:20170413032311j:image
f:id:lavillemarine:20170413032323j:image

帰国してほっとすると同時に、フランス語や英語が自然と耳に入る環境でなくなってしまったことに対して寂しさも。フランスで撮った写真を見返しては、現地での体験を思い返して涙ぐんでいる。

 

フランスにいる間は一切、両親をはじめ友人ともSkype等で会話をしなかった(心配性の母親のためにメッセージはLINEでこまめにやり取りしていた)。なので一週間ぶりに日本語が話せるようになった途端、堰を切ったように言葉があふれ出し、空港から帰宅するまでの数時間、私は一睡もせず瞬きすら忘れたような調子でフランスでの出来事を喋り続けた。帰宅後に母と向かったスーパー銭湯でも、まさに風呂桶からこぼれる湯水のごとく日本語で喋り続けた。時間的には少なくとも3時間。もしかしたらニース〜ドバイ間のフライト時間である約4〜5時間にも匹敵しただろう。

 

だって一週間、最低限中の最低限のフランス語(必要に応じて英語)しか話すことができず、「話したいことも、話そうという意思もある。なのに言葉がうまく扱えないせいで思うように話せず、とにかくもどかしい」毎日だったのだ。

 

そんなわけで、帰国後に喉を酷使したこと、冬のように冷たい雨が降った帰国翌日11日の寒さと南仏の気温差、そして心身の疲れのせいで、11日朝から見事に体調を崩している。

風邪ソムリエの私の見立てでは、間違いなく喉からきた風邪。軽い悪寒と発熱、倦怠感、節々の軽い痛み。鼻詰まりと鼻水、ときどき軽い咳。体温は平熱より約2度高い。けれど食欲はあるし気分の不快感もないので、一応は上気道感染用の薬を飲んで様子を見つつ、栄養と水分を十二分に摂って休養あるのみだろう。

 

どちらかといえば病弱な体質なのに向こうでは一切体調を崩さなかった。お通じも正常。ドバイ〜成田間の帰国便機内で若干めまいがしたものの、頓服薬と短時間でも眠れたおかげで成田まで乗り切れた。

何であれ無事に帰国できてよかった、よかった。

 

フランスへ出発した1日にはまだまだつぼみの多かった桜も、帰国したときには満開。11日の雨で散ってしまった花もあるけれどまだまだ楽しめる。「花冷え」だとか「桜流し」というとてもうつくしい日本語があることを、布団の中で寒さに震えながら思い出した。

 

今夜は親類関係に配る予定のフランス土産をネットでポチッと注文。現地の空港の免税エリアで購入したていで。

いや、ニース空港の免税エリアは想像より広かったし実際にいくつか贈答用のお菓子を買った。でも、そんなに何軒分も買う気力や持ち運ぶ体力がなかったんだよ…。

 

注文したお菓子は日本の旅行代理店が輸入しているものなので数日中には届く模様。やったね!日本語の輸入者シールは忘れずに剥がすこと。

à bientôt Nice, à bientôt la France!!!

短いようで長くて、それでもやっぱり短かった一週間。JeanneteとMarcにニース空港まで見送ってもらう。

 

プロムナードデザングレから見た海は明るく、青く、透明で、陽光を浴びて宝石よりずっとうつくしくきらめいていた。あの海にはきっと神様の涙が溶けている。

 

ずっとずっと来たかったフランス。いろんな体験をして、それでもここで暮らしたいと思えたフランス。たくさんの初めてをありがとう。

 

絶対絶対、また来るね。

無事にニースへ

当初の予定から3時間ばかり遅れてニースへ帰着。

たった2、3日なのに、ネイティブスピーカーのほんとうの速さのフランス語だけどっぷりに浸かってみたら、Jeanneteの話してくれるフランス語が聞き取りやすくなってた…!!!!Marcのフランス語が速く感じない!!!!!しかも一人旅に出る前よりも全体的にリラックスして話せる!!!!成長!!!!!!相変わらず聞き取れない言葉のほうが多いし理解遅いけど!!!!!!!いろんな面ですごく成長した!!!!!!

 

このタイミングで…明日にの今ごろはきっとフランスからずっと離れた空を飛んでいる…ドバイ経由の帰国便に乗って…

でも、いろんな手応えのある滞在だった!!!!