海の見える街

フランス・フランス語好きの社会人受験生による備忘録。2017年春ニース語学留学・プロヴァンス地方一人旅の記録、短期留学後の日常、長期留学に向けてのあれこれ。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」(梨木香歩「西の魔女が死んだ」)

海の見える街

南仏の街・ニースへ出発するまであと6日。海のないこの町では春の雨が降っている。

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2日ほど前、生まれて初めてフランス語のメールを作成した。ニースのホストファミリーに宛てて、電子辞書(仏和・和仏、英仏)と文法書、単語集、ネットで検索した例文とを見比べながら12時間かけて仕上げたものだ。そのメールに深夜、待望の返信が届く。平日にも関わらず、確認してすぐ返事をくれたようだ。当然フランス語である。

 

”私たちの文化や言葉を愛してくれてとても喜んでいる。ホームステイを通じてあなたにたくさんのことを伝えたい。フランスと日本、双方の文化をシェアしながらより良い一週間にしましょう”とのこと。

 

フランスの文化が大好き、フランス語が大好きという気持ちを初めてフランス語で表現して、しっかり受け止めてもらえた気がした。書き言葉でさえ相手にきちんと通じるか怖かったけれど、ふっと気持ちが軽くなった。

 

初めての海外で、初めて会う人たちとコミュニケーションを取りながら一週間無事に過ごせるかどうか、不安がないといったら嘘になる。けれど、今はもう希望の方が大きい。子どものころよりずっと臆病になってしまった自分も、長い間日陰でうずくまっていた自分も連れて、陽の射す方へ。吹いてくる風に身を委ねて。

 

紺碧の海の見える街・ニースが、私の新しいスタート地点になることを信じている。

 

ブログタイトルは「魔女の宅急便」サウンドトラックより。