海の見える街

フランス・フランス語好きの社会人受験生による備忘録。2017年春ニース語学留学・プロヴァンス地方一人旅の記録、短期留学後の日常、長期留学に向けてのあれこれ。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」(梨木香歩「西の魔女が死んだ」)

une Japonaise en le midi

タイトルは「パリのアメリカ人」An American in Paris  ならぬ「南仏の日本人」。

 

フランス、というかニースとモンペリエに来てから、日本人らしき人をまだ一人も見ていない。

この4〜5日、街を車で走ったり歩いてみたりしながら、こちらで暮らしたり観光したりしている人をたくさん見かけた。数百か、千を超える数か。そのうちアジア系の人は男女合わせて約30人。おそらくほとんど全員が東アジア、というか中国人。3日目午後の旧市街散策で出会ったのできっと観光客(観光客は服装と仕草でひと目でわかる)。新市街の方で見かけた数人は学生と思われる雰囲気。一人だけ、もしかして日本人…?と思ったビジネスマンの中年男性がニース・ヴィル駅近くにいたけれど、仕草や表情に日本人っぽい雰囲気がなかったので違う…。たぶん…。韓国か台湾の人だったのかな…とりあえず東アジア系。

 

パリのような大都市にはさまざまな人種が集まって暮らしているのだろうけれど、南仏で暮らすアジア系の人はそれほど多くなさそう。フランス全体で見てもアジア系は少ない部類なのかもしれないけれど。

 

ニースの旧市街で、おそらく中国人観光客の女の子二人組とすれ違ったときは、似たような顔立ちというだけでちょっと嬉しくなって、目があったときにちょっと微笑んでしまった。相手の二人組もちょっとしたはにかみを返してくれた。

これが留学経験者の言う、「アジア系の人に親しみを覚える」という感覚…!

 

マルセイユからモンペリエに向かうtrain intercitésの同じ車両で女性の車掌さんと乗客の男性が何かを話していたとき(切符か乗り継ぎの話?)、唐突に車掌さんの"japon?"という言葉が聞こえて、「まさか日本人…!?5日目にして初の!?」とテンションが上がった。そして、困っているなら助けたい…!という気持ちになった。私はフランス語も英語もポンコツなので何の役にも立たないだろうけれど。

くだんの男性乗客の顔が見えないまま、気づいたらいなくなっていたので、彼がjaponaisであったかは謎のまま。

 

というわけで南仏ではまだ日本人に出会っていない。私の観測範囲にいる日本人は私一人だけ。なのでタイトルは女性形の"Japonaise"で。

 

ところで今日のホテル、アメニティが少ないのは覚えてたけど、スリッパも歯ブラシもドライヤーもないのを忘れてた…。荷物を軽くするために下着は一晩分だけ持って、残りはニースに置いてきたのだ…。シャワーで下着を洗ってドライヤーと暖房器具で乾かそうと思ったけど、朝までに乾くか心もとないし、シャワー上がりの素足でスニーカーを突っかけるのは嫌だからやめた。こんなときに限ってデオドラントシートを持っていない!そして、洗面台で顔を洗ったらスニーカーに水がぼたぼた垂れてちょっとげんなり。

まあ夕飯は食べずじまいだし、スニーカーは寝ている間に乾くし、乾燥した空気のおかげでそれほど不快じゃないし、ドライヤーは明晩泊まるエクスのホテルにあった…はず…。予約したときに見た覚えが…いや…なんかもう何もかもあやふやになってきた…。

 

めんどくさいからまあいっか。万事まあいっかである。ちょっと体が汚かろうと不幸にはなるまい。